農家ジャパンジャーナルVol.4が公開されました。今回は亘理町で農家を継いだ、結城翔太さんにインタビューを行いました。

結城果樹園 結城 翔太さん | NOUKA JAPAN JOURNAL

宮城県亘理町出身。高校時代から就農を検討、震災を通し地元を農業で支えることを決意。その後、大学進学、アメリカへ農業を勉強するために研修。そして現在、実家のリンゴ農家を継いだ。常に農業へ情熱を注ぎ、勉強熱心な結城翔太さんに現在と今後のビジョンについて語ってもらった。

就農したきっかけ

商業高校に在学中から、ぼんやりと就農を考えていた。大学3年生の頃に被災。仲間が次々と地元を離れ都会に移住する中、結城さんは農業で地元を支えることを決意。結城果樹園3代目となった。

農業の楽しさ・難しさ

もったいないことが多い。農家は形が悪かったり、傷がついていると捨てててしまうこともある。リンゴも摘果を行うことで、夏に8割9割の実を落としてしまう。捨ててしまう食材を社会貢献に使ったり、商売に変えたり。これが難しさである一方、このような食材の活かし方を考え実践することも楽しさ。

販売のこだわり

市場に出荷すると、どれだけ手間暇かけて思いを込めて作ったリンゴも、生産者や産地が加味されない。だから、自宅に直売所を作り、直接お客様へ美味しいリンゴを販売できるようにしている。お客様の口コミもあり、現在は全量お客様へ届けることができている。

アメリカでの留学経験

大学卒業後、1年半研修生としてアメリカの農場で勉強。そこで、農業の技術、地域に根差した販売の技術、経営などの知識を得る。非常に厳しい農場主で毎日のように怒鳴られていたそうだが(笑)、ここで得た知識は糧となり今に生きているとのこと。

地域に対する思い

亘理町は県内の中でも、農業が盛んな地域。また、気候が果樹栽培に向いている。現在近隣農家合わせて、リンゴ農家は3件。このリンゴ農家3件で亘理町に貢献、そして亘理町を盛り上げていきたい。また、今ある形をさらにより良い形にし、次につなげていきたい。農業とは「駅伝」次の世代につなげていくもの!

結城 翔太 (ゆうき・しょうた)

結城果樹園/農家

宮城県亘理郡亘理町

就農歴 7年

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